薬剤部紹介

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栄養サポートチーム(NST)

入院患者さんの栄養状態の改善を目指すチームです。2002年に発足し、医師、歯科医師、管理栄養士、薬剤師、看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、事務職員をメンバーとして、低栄養状態の改善・予防をはじめとする総合的な栄養管理を多職種で行っています。発足当初より薬剤師はチームの主要メンバーとして活動しています。主な活動として、対象症例の栄養状態の評価、薬剤による栄養状態への影響の確認、それに伴う薬剤の調整、静脈栄養輸液の立案などを行っています。

AST・ICT

1998年に院内感染対策チームが組織され、2013年に現在のICTに改組されました。2012年度より感染防止対策加算の算定が可能になり、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職の5職種による院内感染対策や抗菌薬適正使用に関わる活動を行っています。主な活動内容は環境・症例ラウンド、院内感染対策や抗菌薬適正使用に関する院内マニュアルの作成・改訂、職員向け研修会の実施、石川県内の他施設との相互評価、などです。また、2018年度には抗菌薬適正使用支援加算が創設されたことにより、ICTに加えて新たにASTが組織されました。当院では薬剤師がASTの中心メンバーとして活動しており、ASTに所属する薬剤師は最新のエビデンスに基づき、検査の実施状況および抗菌薬の選択や用法・用量の適切性、治療薬物モニタリングの実施などを評価し、必要に応じて抗菌薬使用に関する支援や臨床へのフィードバック等を行っています。2021年度からは主治医より相談を受けた感染症の患者さんに対して、ASTの医師と薬剤師による回診を始めました。また、新型コロナウイルス感染症対応にも主体的に関与しています。

このように、院内感染対策や感染症診療に対する薬剤師の役割は一層大きくなっています。

緩和ケアチーム

疾患や治療経過に伴って生じる疼痛などの苦痛症状を緩和し、穏やかに治療や生活ができるように患者さんをチームで支えています。チームは医師(麻酔科医、精神科医)、看護師、薬剤師で構成されています。チーム薬剤師は、医療用麻薬などの鎮痛剤に対する専門的な知識を持ち、病棟薬剤師と連携しながらチーム医療を実践しています。また院内の医療用麻薬の適正使用に関する活動を実施しています。

リエゾンチーム

精神科病棟のみならず、一般科病棟でも精神症状、心理的問題がみられるケースは少なくありません。しかし、医療者がそれらの診断や評価や対応について十分な知識を有さない場合、身体疾患に対する標準的治療が提供されない可能性もあります。

「リエゾン」とは「連携」を意味するフランス語です。精神科リエゾンチームは、他の診療科と連携して精神症状に対応するというチームであり、当院では精神科医師、看護師、精神保健福祉士、公認心理師、薬剤師で構成されています。カンファレンスと回診を週に1回行い、チームで治療方針を決定しています。主に、せん妄、不眠、うつ症状などを有する患者さんへの対応を中心としています。

薬剤師は精神科専門薬剤師の資格を有しており、向精神薬を中心とした薬剤に関する薬学的な専門知識をもとに、安全で安心な薬物療法を個々の患者に提供することを役割としています。

また、それぞれのスタッフの役割は以下のとおりです。
精神科医師:精神症状の評価、治療法の選択、薬物療法
看護師:患者サマリ作成、ケアの提案、病棟との連携窓口
精神保健福祉士:社会資源の情報提供、退院後の環境調整
公認心理師:様子や言動の評価とそれを基にした介入、患者への関わり方についてのチームスタッフへの助言、患者-医療者間のコミュニケーション支援