薬剤部紹介

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先輩からの声

古賀 友梨香(金沢大学附属病院 薬剤部)

こんにちは!2023年入職の古賀友梨香です。

コロナによる規制が徐々に緩和されていく中での実習や就職活動を経て、小学生時代からの夢だった「病院薬剤師」として働きはじめてなんともう一年。一瞬で過ぎ去ってしまった新人一年目の出来事を、これを読んでくださっている皆さんと一緒に振り返りたいと思います。

最初は、当たり前ですがどの側面を切り取っても知識・経験不足。本当に手探り状態の日々でした。そんな中でも毎日様々な処方に触れ、先輩方にご指導いただき、少しずつ実務経験を積んでいきました。入職後暫く経った頃には憧れの調剤印を正式に受け取ることができ、胸が躍ったことを覚えています。しかし調剤印を持つということは、薬剤師歴に関係なく一人の薬剤師として調剤を任されるということ。調剤印を押すことの重みを再認識し、「この状態の患者さんに、この薬剤を、この用法・用量で投与してもいいのか」とより深く、一つ一つの処方と向き合えるようになりました。

そして調剤室での仕事がだんだんとスムーズにこなせるようになってきたとき、病棟業務がはじまります。私は眼科、心臓血管外科・呼吸器外科、循環器内科・内分泌代謝内科の三病棟を順番に経験させていただきました。患者さんと面と向かってお話することを通して、患者さんたちは何に不安や疑問を抱くのか、体格や顔色から検査値の妥当性や副作用をどのように評価するのか、など様々なことを学び、調剤室だけを経験していた頃よりもより俯瞰的に、患者さんの病態、治療方針などとあわせながら処方を解析できるようになりました。また、他の医療従事者の方々とのコミュニケーションをとることも、大きな経験値になった思います。

さて、先輩方も「やらかし」に関するお話を載せてくださっていますが、私も大きな「やらかし」をしてしまった経験があります。仕事にもやっと慣れてその慣れが仇となった、非常に忙しい年末の日でした。間違いが調剤後すぐに発覚したこと、その薬剤の投与予定日が翌日であったことなど、沢山の「不幸中の幸い」が重なり患者さんへの誤投与は免れることができましたが、最悪の場合を想像して泣いたのはまだ記憶に新しいです。自分の中に生じてしまった「慣れ」を払拭し、気を引き締めなくてはいけないと痛感しました。

その他にも、土日勤務や夜勤、抗がん剤の混注業務、学会発表など、人生初の経験満載のどきどきな一年でした。とても幸運なことに環境に恵まれ、沢山の先輩方や同期に支えられてきたので、今度は私が支えられるよう、そして患者さんに最適な医療を受けていただけるよう、これからも日々精進していきます!

石林 朋子(金沢大学附属病院 薬剤部)

こんにちは。2022年入職の石林です。

大学生活終盤、実習と就活開始とほぼ同じタイミングで、新型コロナのパンデミックが始まりました。
あれよあれよと言う間に、非対面・非接触といった新しい形での実習と就活が終わり、長いようで短く、濃ゆい学生生活も終わりました。
学生生活に終わりを告げ、社会人となって1年が経とうとしているところで、社会人1年目の自分を振り返ります。

4月、学生時代にかっこいいなと見ていた薬剤師の先生方と同じ服を着て、少しワクワクしたのも束の間。薬剤師1日目の私でも、側から見ると、先輩方と同じ『薬剤師』。背中に大きな初心者マークが欲しいと思いつつ、薬物治療を担う責任を感じました。
調剤業務に従事し始めた時はわからないことだらけで、先輩方に教えてもらったりミスを指摘してもらう過程で少しずつ知識を身につけていきました。業務のやり方など一通り経験し、調剤室メンバーとして動けるようになった頃には気づいたら初夏となっていました。

調剤室業務に慣れてきたころから数週間おきに病棟業務を経験させてもらいました、多岐に渡る病棟での業務内容に驚きつつ、調剤室で処方箋越しに見ていた患者さんと実際にあって話をする中で得られることが多く、その事に驚きました。今後患者さんとのやりとりを活かせるようになりたいと思っています。

するべきでない事をしてしまった時に「やらかす」とよく言いますが、職場に慣れ、業務に慣れ、少し動けるようになってきた頃に私はやらかしました。私が起こしたインシデントで、幸い患者さんに健康被害はなかったのですが、私がミスをした事で治療どころか被害を与えるところだったと思い少し泣きました。もう同じミスはしないと誓い、自分の責任を再認識しました。

年があけ、ドキドキの夜勤が始まりました。初めての夜勤が終わった時は、ちゃんと終わった安心感が大きく、4月から成長できていたなと思えました。

少しずつ業務の幅が広がり、学ぶ中で気づいたら後輩が来る時期になっていて驚きを隠せません。この1年でつかんだものを言語化する事は難しいですが、日々の経験は私の血となり肉となり、薬剤師として前進できているのかなと思っています。前年の谷島先生同様、私も同期と切磋琢磨しながら「薬剤師としての第六感」を磨いて行こうと思います。

「1年間を振り返って」谷島 優(金沢大学附属病院 薬剤部)

こんにちは。薬剤部2021年入職の谷島です。

コロナ禍ということもあり、オンラインでの面接・試験で当病院への入職が決まったため同期が何人いるのか、先輩方はどのような方がいるのか、など全く分からないまま、4月を迎えた私ですが、ここで1年間を振り返ってみようと思います。

1年目の1年間のスケジュール

4~6月  調剤業務から教わります(4月から5月中旬までは注射薬、5月中旬から内服薬の調剤業務を学びました)
7月~    病棟業務が始まります。(一つの病棟に付き3週間、先輩の病棟に付き病棟業務の基本を教えてもらいます)
      7月以降の調剤業務は病棟業務の無い週に内服・注射どちらも行います。
1月~   これまでの業務に加え、抗がん剤の混注業務を教わります。

1日のスケジュール

08:00   調剤室の準備

08:30   業務開始(調剤もしくは病棟業務)

12:00頃  昼食(45分)

~17:00  午後の業務(薬品の仕分けや返品業務等も行います)

17:00以降 週に1~2回の勉強会・自己研鑽

このように1年目は調剤業務から始まり、病棟業務、混注業務等を段階的に学びました。

覚えることが多く日々が信じられない速さで過ぎていき、気付いたらもう薬剤師2年目になるという事実に驚きを隠せないのが本音ですが、この1年間で多くの事を学ぶことが出来ました。

なりたかった病院薬剤師になって1年弱、まだまだ理想の薬剤師には程遠いなと思うのですが、薬剤師2年目以降も日々邁進していきたいです。

病院薬剤師を目指す皆さん、それぞれ思い描いている薬剤師像をかなえるための病院選び、迷うこともあると思います。私自身はKUPS制度で段階的に学んでいけるこの病院を選んでよかった!と思っていますが、結局自分がどう頑張るかでたとえ同じ病院で働いているとしても薬剤師としての経験値や知識量が大きく違うな、と痛感しています。前年の記事の西澤先生が仰っていた「薬剤師としての第6感」を私も磨いていこうと思います。

追記:余談です。この振り返りを書くにあたって先輩方が書かれたものを参考に見させていただきましたが、たくさんのイベントがあって羨ましい、、、早くいろんなところに行ったりみんなで楽しく美味しいものを食べられる世界が戻ってきますようにと強く願っています。

「一年間を振り」西澤 理愛 (金沢大学附属病院 薬剤部)

こんにちは。薬剤師1年目の西澤です。入職したての頃は、アラームのスヌーズ機能とはもっぱら無縁の生活でしたが、最近はどうでしょう。良い意味で、こなれてきた頃合いを迎えたところで、この1年を振り返ります。

憧れのまっさらな白衣に腕を通した春は、難易度星1つの処方でさえ、当時は星5つに感じました。反対に、実は星5つだったのに、知識が浅いせいで星1つに見えていた処方もあります。ミスしては先輩薬剤師に指摘してもらう、の繰り返しで、ひとつひとつ覚えていきました。あたかも過去のことのように書きましたが、今もなおその繰り返しは継続中です。(話が跳躍しますが初任給でチョット良い鞄を買いました。)

調剤室の業務に慣れてきた夏からは、病棟業務も経験させて頂くようになりました。持参薬や入院時・退院時処方薬のチェック、他の医療従事者への情報提供等、病棟薬剤師ならではの業務は枚挙に暇がありませんが、実際に患者さんとお話しする機会を持てることは大きな特徴だと感じます。添付文書のお堅い文章ではイメージしにくい効能・効果や副作用を、患者さんの実体験として聞き取れることや、病気になったことで、どんなことに困っているか、どういったことを不安に感じるのかを知れることは、患者さんファーストの薬物治療を提供するために必要な知識のパーツになっていくと思います。

ある秋の日のことです。ちょっと苦い思い出って、後から思い出すとたいていは少し笑えるのに、今思い出しても全く笑えないインシデントを起こしてしまいました。薬が患者さんの手元に渡るまでには複数の薬剤師の目が入りますが、自分の目がそのうちの大事な1つであるということ、薬剤師は重大な責任を担っている職業であるということを改めて認識しました。そして、もう二度と同じようなミスは繰り返さないぞと固く心に誓ったのです。

そして季節は冬になりました。春には薬学生に毛が生えたようだった私も、最近は、処方箋の難易度に見合った対応ができるようになってきました。ところで、金大病院での薬剤師の仕事を五感で表すとこうです。容赦なく次々とプリンターから吐き出される処方箋(視覚)、鳴りやまない電話(聴覚)、粉薬を調剤する時に感じる独特の匂いと味(嗅覚・味覚)、手に汗握る医師への疑義照会(触覚)。1年かけて、この五感は研ぎ澄まされ、あらゆる対応に追われては、「あ~薬剤師してるわ、私。」と実感する日々です。「この処方、何か匂うな」という“薬剤師としての勘”を第6感と定義するのであれば、私はまだまだその感触をつかみきれずにいます。この最強の第6感を1日でも早く習得すべく、先輩薬剤師に教えを請い、同期と励まし合い、これからも楽しく頑張っていきたいと思います。

「一年間を振り返って」岡野 麻衣 (金沢大学附属病院 薬剤部)

入職時の心境

  • 薬剤師としてしっかり働きたい!
  • いろんな症例から知識を深めていきたい!
  • 職場の人たちとうまくやっていけるか不安……

新人薬剤師の1年間(業務)

最初は調剤室で調剤業務を身につけます。

7月からは週に1回病棟に行き、薬剤管理指導や持参薬管理などを行います。

その他、製剤室やTDM室業務なども担当者とともに行います。

新人薬剤師の1年間(勤務)

日勤(土日祝日勤務):10月~

夜勤:1月~

混注:12月~(週1程度)

日勤・夜勤は一人で勤務しますが、最初の日勤は先輩と一緒に勤務する体制がとられるので安心です。

新人薬剤師の1日(調剤室)

06:30 起床
08:00 出勤 朝準備
08:30-11:30 調剤業務
45分休憩
12:15-17:00 調剤業務
自己研鑽
19:00 帰宅 
24:00 就寝

薬剤部のイベント

  • お食事会
  • ソフトボール大会
  • バーベキュー
  • ボーリング大会 など

後輩の皆さんへ

当院には、数多くの症例とそれらを経験されてきた専門性の高い先生が多くいらっしゃいます。

業務に取り組む中で、周囲から幅広い知識を身につけることができると思います。

これから一緒に頑張りましょう。

「1年間を振り返って」 堀 祐貴(金沢大学附属病院 薬剤部)

入職時の心境

  • 薬剤師としてようやく働ける!
  • 認定資格を取りたい!
  • 夜勤・休日日勤が不安…
  • 毎朝早起きできるか不安…

新人薬剤師の1日(初期研修)

6:30 起床・・・朝ごはん、身支度
08:00 出勤・朝準備
08:20 朝礼
08:30~11:30 調剤業務
外来処方が多く忙しい!
45分休憩
12:15~17:00 調剤(薬剤の返品、発注品仕分け)
19:00 帰宅・・・夜ご飯等
23:00 就寝

新人薬剤師の1日

TDM業務、製剤室業務など…

イベント

  • お食事会
  • ソフトボール大会
  • ボーリング大会
  • バレー大会
  • スキー合宿 etc...

休日

  • テニス、バドミントン
  • 漫画
  • カラオケ
  • 旅行

本院に入ってよかったこと

  • 専門性の高い先生がたくさんいる
    →自分で調べて分からないことがすぐ聞ける
  • 幅広い知識を身につけることができる

周りのひとたちへの感謝を忘れずに 常に前向きに頑張ってください!

「1年間を振り返って」 依田 ゆり子(金沢大学附属病院 薬剤部)

入職時の心境

  • 実習とは違い、自分の行動に責任が伴うので、不安な面も・・・
  • 勉強して認定資格をとりたい!
  • 国家試験に合格!実際の現場でようやく働ける!

新人薬剤師の1日

6:30 起床・・・朝ごはん、弁当準備、身支度
08:00 出勤・朝準備
08:30~11:30 調剤業務
外来処方が多く忙しい!
45分休憩
12:15~17:00 調剤(薬剤の返品、発注品仕分け)
自己研鑽
19:00 帰宅・・・夜ご飯等
23:00 就寝

新人研修

  • まずは調剤のルールを覚える
  • 先輩の先生方に見てもらいながら特殊な症例での薬剤の使い方などを覚えていく
    国試で勉強したことを思い出して・・・!
  • 研究発表
  • 休日日勤、夜勤など・・・

分からないことを放置しない!たくさん聞けるのは最初のうち!

イベント

  • お食事会
  • ソフトボール大会
  • テニス合宿
  • スキー合宿 etc...

休日

  • 旅行
  • ピアノ
  • 買い物
  • 料理

初任給

両親と祖父母にささやかな恩返し

後輩たちへ

周りの人たちへの感謝

  • 両親
  • 今までお世話になった人
  • 友人
  • 上司
  • これから一緒に働く仲間 など・・・

感謝の気持ちを伝えられていますか?

目標を忘れずに・・・
国家試験合格・就職がゴールではなく、今日から新しいステージの始まりです。